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2007年 07月 28日
仕事と犬のこと:ちょっと真面目です
私の仕事は、リハビリテーションの技術者。
リハビリには(オーソドックスな概念では)3部門があり
1、理学療法
2、作業療法
3、言語聴覚療法
が代表的なところです。

上記の2番目の「作業療法」を行う有資格者が作業療法士で、それが私の仕事です。
興味はないかもしれませんが、メインの作業療法士協会のサイトです。
クリックどうぞ。


でも実際どんなことをやるのか、仕事の内容は一体何なのかよく分からないですよね。
新生児から高齢者までと言う年齢の幅と、
事故の後遺症、脳血管障害の後遺症、乳幼児期からの障害あるいはそのまま成長した成人、精神的な問題を抱えた人まで対象となる人は多岐に渡ります。
ここに広報動画があります。
「作業療法~生活の再建に向けて~」というのがちょっと長いけど分かりやすいかな。

ま、こういう仕事を何十年かやっていました。
主に新生児から、就学前の成長期にある子供たちの分野での仕事が長かったかな。
維持期に入った成人、高齢者もやらせていただいていました。
入院概念が変わってくると、退院してお宅で暮らしている方々の住宅改造も仕事の大きな部分を占めるようになりました。

資格を取ったばかりの頃は、治療器具は昔は豊富に揃ってなかったし、医療器具だから一つ一つがやたらに高価。
職業的なものなのか、みんな誰でも使うものは考えて考えて色々なアイディアを駆使して作り出していた。
だから今も、生活の中でいろんなものを買うよりもまずは作れないか?という癖が抜けないのかもしれない。

3年前、ダンナがフェリーから救出してもらい静岡の病院で緊急手術を受けたあと、私の体も結構ボロボロで爆弾だった腰と膝が痛み出し同じ病院の整形の診察を受けリハビリの時間も定期的に取ってもらった。
そして、足首の固定のため作業療法室の材料とミシンを使わせてもらって固定バンドを作ったら、若い作業療法士にびっくりされた。今でもこの固定バンドは使っているのだ。

学生の指導もずーっと携わってきて、「昔の学生はよかった」「今の学生は報告もろくにできない」といつも言っていた様な気がします。(バアサンが昔を懐かしんでぼやくのと同じだね。)


熊本では、非常勤で2箇所を掛け持ちして働かせてもらっていたが、
千葉へ引っ越してかれこれ3年、真剣な職場探しもしていない。
働くの面倒だナーと「お姫様」みたいなこと思っている私なのだ。
家には姫は「黒姫」一人で十分なんだけどさ。

でも、時々リハビリに関するサイトを見ては「フーン」なんて懐かしんでいたりする。
先日、驚くことを発見したのだ。
まずはこのサイト第22回リハ工学カンファレンス
工学系の人とお知り合いになれるし、最先端の開発が見れて面白いカンファレンスなんです。
一般的には車椅子が目に付くけど、住宅改造のアイディアもゲットできる。
大きなものだけじゃなく小さな物も面白い。

そして、有名なのがSIGという専門部会。あまりに専門過ぎてマニアック?(悪く言えばオタク、、みたいな)だけど、自分の探しているものと合致した時には世界がググッと広がるのだ。
SIGのページを見ていたら、「義肢装具」の中に凄いものを見つけてしまった。

犬や猫の義肢装具━ ここクリック です。

感激しました。
前々から、動物の医療に関して複雑な思いを持っていたので、
整形の分野で「獣医」さんではなく、いわば職人的な技術者が頑張っているんだということに感謝したくなりました。

いろいろ考えていることがあったときですので黙って素通りはできませんでした。
これは私の胸だけには収めておくのはもったいない、そう思った訳です。

必要としている人が、犬が猫がたくさんいるはず。飼い主さんが素人で詳しいことは分からなくても、獣医さんを通してこういう技術者と協力していけば症例数も増えるし
獣医さんも治療の可能性をもっと広げられる、きっとそうなる!
そうなって欲しい、という気持ちで今日は書きました。

義肢装具だけじゃなくて、ひょっとしたらソニーやホンダのようなロボット工学が動物医療にだって眼を向けてくれるかもしれない、、、、、。
そう希望を持っていたいです。

by elvisjade | 2007-07-28 19:33 | 健康


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