2006年 06月 08日
介助犬ユーザーの友達に指摘された。 ダンナは頭の中に地図さえ描ければ犬とダンナだけで何処へでも行ける、と。 私にすればこれは「当たり前のことなんじゃないの?」と思えるんだけど、、、。 それがそうではないらしい。 我が家の歩き方は、ダンナとジェイドがスタスタと 私との距離をどんどん広げながら先に歩いて行ってしまう。 私が横に付こうものなら「邪魔だ」と一喝されるのだ。 例え道がわからなくても自分勝手に歩いて行っちゃうから 後ろから小走りにデブなおばさんがみっともなく付きまとうことになる。 歩いていて歩行者と肩を触れ合うこともあれば、 後ろから勢いよくぶつかって追い抜くことさえある。 そういうときに「ごめんなさいね」と小さくなりながら(?) このおばさんが通り抜ける訳である。(苦情処理係みたいなもの) 左手でハーネスを持ち、右手で白杖を持って歩く方もいるようだが、 ダンナは白杖の使い方も習っていないくらい、最初から盲導犬オンリーで来ている。 だから後ろからぶつかられた人は、犬を散歩させているオヤジにしか見えなかったりする。 「なんだよーこのオヤジ、ぶつかっておいて」と気分を害する場合が多いのだ。 もちろんダンナもぶつかればヘンな日本語で「ゴ、メンナ、サーイ!」は直ぐに口から出るのだが、馬鹿にされたと感じる人もいたっておかしくない発音なのだ。 こんな我が道をゆくダンナが今まで喧嘩にもならずにそして、何よりも無事に歩いていることはある意味奇跡なのかなーとあらためて思ったりする。 あまりにも日常で気付かないことだけど、 それ以上にすごいのは、ハーネスも使わずに ドッグランから家までの20メートルほどをスタスタと行き来してしまうこと。 これだけ見ているマンションの住人の中には「あの人本当は見えているんじゃないの?」なんて噂が立ってもおかしくないくらい自然なのだ。 その20メートルの間には 石のポールや、駐車予防のセメントのブロックが点在している。 私が目をつぶってこれらの間をジェイドのリードだけを頼りにスタスタ通りぬけられるか??? イヤ、ぜったいに無理。 それだけの信頼を置いてジェイドと歩みを共にできないからだ。 きっと目をつぶっても手や足を探りに使って数十分掛けてその距離を歩くことになるだろう。 また、そんなことをするようなユーザーだったらジェイドだって相手を信頼することもできなくなるだろう。 父ちゃんとジェイドって(今まで歴代のワン達も、もちろん) 命を預けあう大事なパートナーなんだなー。 わたし、ダンナに命預けられるかな????? 友達と電話でそんなことを話していて、気付かされた。 で、明日はこの友人をお見送りに成田第一ターミナルまで行ってこようっと。 リニューアルしたばかりの第一だよ! いっぱい見学してこなくっちゃ!
by elvisjade
| 2006-06-08 17:30
| 盲導犬の仕事
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